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スマートソーラー株式会社 |太陽光発電と蓄電池で叶えるエネルギーが平等な世界とは ネパールでSDGs!

スマートソーラー株式会社 山下さん インタビュー

山下実沙

高知県生まれ。2002年に地方テレビ局東京支社に勤務。2005年よりインターネットを通じた金融サービス会社にて、アフィリエイト広告やSEM・SEOに従事。2010年には日本で初めてのインターネット専業生命保険の立ち上げに携わり、テレビ・新聞・雑誌・ラジオなどのオフライン広告の製作から出稿を担う。オンライン・オフラインの広告宣伝に携わった後、メディアリレーション等の社外広報をはじめCSRや社内向けブランドブック製作等の社内広報に従事。2018年にスマートソーラー株式会社へ転職し、家庭向け蓄電池のダイレクト販売事業の立ち上げと販促に従事し、自社蓄電池ブランドのスマート蓄電システムのWEBサイト(https://www.smartsolar.co.jp/smartchikuden/)構築を行う。現在は脱炭素社会の実現に向けて、家庭向けの太陽光発電と蓄電池がセットになった自社ブランド「ソーラー蓄電システム」の立ち上げに奮起している。

introduction

スマートソーラー株式会社は、2007年に京セラ出身の手塚博文代表取締役が設立した、太陽光発電事業会社です。

家庭用の蓄電池システムをはじめ、高速道路の遮音壁や道の駅での太陽光発電のしくみを日本各地に次々と設置し、大規模な発電事業も展開しています。「共生と創造」を社是に掲げるスマートソーラーは、持続可能な社会に向けてどのような活動をしているのでしょうか?

広報担当の山下実沙さん・スマートソーラーネパールのアティットさんに話を伺いました。

脱炭素化社会を目指すスマートソーラーの5つの事業 

-現在はどのような事業を行っていますか? 

山下さん:

当社は、メガソーラー、スマートシティ、スマートハウス、O&M(オペレーション&メンテナンス)、スマートパワーの5つの事業を展開しています。そして、これらの事業を通してSDGsの達成を目指しています。

太陽光発電によるクリーンエネルギーは、脱炭素化はもちろんのこと、人材育成から無電化地域における電力開発支援、エネルギー不足による紛争解決など、世界の様々な課題を解決できると考えています。

太陽光発電でネパールの無電化村をなくしたい

-御社では、日本国内のみならず、スリランカをはじめ、ここ数年はネパールでも事業を展開していると伺いました。
スマートソーラーネパール(以下SSNC)のアティットさん、まずはネパールの電力事情を教えてください。

アティットさん:

ネパールでは、国民の約25%が電気を全く使えていないのが現状です。ネパール全土では本来2,000メガワットが必要ですが、1,500メガワットしか供給できていないのです。無電化村といって、電線が届いていない村があるほどなんですよ。
電力を自給できないため、現在は国内消費電力の約10%をインドから輸入しています。

-国として、今後のエネルギー供給についてどのような展望を持っていますか?

アティットさん:

ネパール政府は、2030年までに15,000メガワットを発電する計画を立てています。
政府が最も力を入れているのが水力発電、次に太陽光発電です。国内の発電事業を進め、2040年には逆に海外に輸出したいと考えています。
私たちは、日本のスマートソーラー株式会社と提携して、SSNCとして太陽光発電事業を展開し、政府の発電事業に協力しています。 

-SSNCの太陽光発電事業によってネパール全土に電力が行き渡り、国民のみなさんが電気を利用できるようになるんですね!電力を輸出することで国の収益にもつながる素晴らしい事業だと思います。

ネパール人スタッフの成長と働きがいを支える

山下さん:

当社はご縁があってネパールで太陽光発電事業を展開しています。ネパールで活躍するエンジニアを育てたいという思いから、2019年7月に、20名のネパール人を当社の社員として迎えました。
現在は、日本でエンジニアとして活躍してもらっています。今はコロナ禍のため来日が難しくなりましたが、2019年当時から当社の2割の社員は外国籍でした。

-アティットさんは日本語が上手ですね。ネパール人スタッフの全員が日本語を話せるのですか?

山下さん:

はい、みなさんとても上手に話せますよ。ネパール人スタッフは来日してから日本語を学ぶのですが、みなさん覚えが早いですね。すぐに日常のコミュニケーションが取れるレベルになり、驚かされました。

-ネパール人スタッフには、どのような業務を任せていますか?

山下さん:

ネパール人スタッフにもメガソーラー事業の現場に出てもらっていますが、技術面でも覚えが早くて学びが深いと感じます。
今ではネパール人スタッフが太陽光パネルを設置する技術を習得しているんですよ。ゆくゆくは、ネパールで太陽光発電事業に貢献してもらいたいと考えています。

-ネパール人スタッフのみなさんは、とても意欲的で優秀なんですね。

山下さん:

そうなんです。私たち日本人スタッフも、ネパール人スタッフのモチベーションに大いに刺激を受けています。国籍に関わらず、一緒に太陽光発電事業を世界に広めたいという方ばかりです。
みなさん土木・電気の専門家やITエンジニアとして、いろいろな現場で活躍していて、私たち日本人社員も頑張ろうと。お互いに良い影響を与え合っていると思います。
また、お給料からネパールの家族に仕送りしているスタッフもいて、技術面だけでなく経済的にも支援ができていると感じます。
当社は、学ぶ意欲とスキルがあるネパール人のスタッフに対し、惜しみなくチャンスを提供しています。希望する場合には、スタッフのご家族を日本にお呼びして、生活基盤をつくってもらうこともあります。また、当社にはネパール以外にも中国出身のスタッフも多く在籍していますよ。

異文化交流あり!活気とやりがいがあふれるオフィス

-とても国際色豊かな会社なんですね。職場で異文化交流ができそうです。

山下さん:

ええ。ネパール人スタッフが日本の文化を学ぶと同時に、私たち日本人スタッフもネパールの文化を教えてもらっています。
「ネパールでは餃子に似た食べ物モモがおいしいよ」など、初めて知ることも多く、お昼休憩が楽しいですね。

山下さん:

コロナの前は一緒に花火大会に行ったこともあります。みんなで屋台や花火を見たのはいい思い出です。今年もオンラインでネパール人スタッフとつながって、年末のお祝いをしましたよ。

フォーカスするのは世界!太陽光発電がもたらす平和とは

-スマートソーラーの「太陽光発電で争いのない世界を」というメッセージが印象的でした。太陽光発電でどのように世界の争いをなくせるのですか?

山下さん:

これまでの歴史の中で、世界各地でエネルギーの奪い合いが起こり、戦争や紛争が勃発しています。エネルギーはそれほど人々の暮らしに欠かせないものなのです。
太陽の光はどこの国でも降り注いでいます。太陽光発電設備があれば、世界中のどこででも電気を手にすることができるんです。電気が充足すれば、エネルギー不足による争いを回避できるのではないでしょうか?

-確かに、世界では天然ガスや化石燃料をめぐって争いが起きてきましたね。太陽光発電が平和をもたらす可能性があるというのも納得です。

山下さん:

ネパールもそうですが、無電化村が世界にはたくさんあります。火力発電や風力発電に適した土地でなくても、太陽光パネルがあれば発電できますよね。
電気があれば、情報にアクセスできたり、夜も子どもたちが勉強できたりして、文化的な生活を送ることができます。

-紛争を回避するだけでなく、すべての人々の教育や文化的な生活に寄与できるんですね。太陽光発電の可能性は限りないですね。

千葉県の豪雨災害後に役立った蓄電池付太陽光発電

-御社の太陽光発電が国内で活躍した事例を教えてください。

山下さん:

2019年の9月、台風15号の被害を受け、千葉県で大規模な停電が起こりました。その時、当社が設置・管理している蓄電池付太陽光発電が役に立ったんです。

山下さん:

当社はもともと千葉県鋸南町にある鋸南小学校に蓄電池付太陽光発電を設置していましたが、災害時に非常用電源として使われました。
台風によって割れたガラスの破片を、この蓄電池付太陽光発電からの電気によって掃除機が使え、片づけることができました。

-災害時は電源の確保が難しくなりますが、必要な時に電気が使えるのは大切ですよね。

山下さん:

そうなんです。

もうひとつ例を挙げると、当社の蓄電池付太陽光発電が設置されている木更津市の道の駅・うまくたの里が、台風の際に避難所になったそうです。
電気があるためスマートフォンを充電でき、お手洗いも使えたと聞きました。こういった話を聞くと、太陽光発電事業者として、お役に立てたと実感できます。

-太陽光発電は、太陽が出ればその場で電気を作ってくれるので、災害時の非常用電源として最適ですね。

山下さん:

今や電気は、私たちの生活と切っても切り離せないものになっています。行政や公共の施設に太陽光発電と蓄電池をセットで設置してもらうと、いざという時の備えになると思っています。
「住み続けられるまち」をつくるためには、災害への準備も欠かせないのではないでしょうか。

蓄電池付太陽光発電で私たちにできる環境保護へのアクション

-太陽が出れば電気が使えるのであれば、家庭にもあると安心ですよね。
ただ、太陽光パネルや蓄電池は価格が高いというイメージがあり、なかなか勇気が出ない方も多いのではないでしょうか。

山下さん:

そのように思われるお客様も少なくないと思います。そのため弊社では、できるだけ多くの方に家庭用の太陽光パネルや蓄電池をお求め頂けるように工夫しています。
仲介会社を入れず、太陽光専業の弊社がダイレクトにお客様に販売することでコストカットを実現しています。

-手の届きやすい価格で安心して購入できるのなら、なおさら魅力的ですね。
災害時への備えにもなりますし、脱炭素化へも貢献できるので、蓄電池付太陽光発電を家庭に設置する方も、今後はいっそう増えるのではないでしょうか。

山下さん:

そうですね。販売価格を抑えるために、私たちにできる限りのことはやっていくつもりです。その結果、クリーンエネルギーを使用するご家庭が一軒でも増えることを願っています。

-脱炭素化に向けて、各家庭でもアクションを起こすのが大事ですよね。太陽光発電は日本の家庭はもとより、世界中の人々の生活に役立つとわかりました。ありがとうございました!

関連リンク

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