SDGs4「質の高い教育をみんなに」の現状と取り組み事例、私たちにできること

質の高い教育を受けることは、経済の発展と豊かに暮らすために必要です。
日本では教育を受けるのが当たり前の環境となっていますが、世界ではどうでしょう?

世界では今なお続く戦争紛争貧困により教育を学ぶ機会を奪われ字の読み書きができず、計算のできない大人が多くいます。また、戦争・紛争により教育が受けられないと聞くと「日本は関係ないかな」と思ってしまいますが、日本でも教育に関して変化の時を迎え、解決すべき課題があります。

本日はSDGs目標17の中のひとつ、目標4「質の高い教育をみんなに」の内容と、世界と日本の現状、解決策とそして取り組み事例をご紹介します

この記事の監修者
阪口 竜也 フロムファーイースト株式会社 代表取締役 / 一般社団法人beyond SDGs japan代表理事
ナチュラルコスメブランド「みんなでみらいを」を運営。2009年 Entrepreneur of the year 2009のセミファイナリスト受賞。2014年よりカンボジアで持続型の植林「森の叡智プロジェクト」を開始。2015年パリ開催のCOP21で日本政府が森の叡智プロジェクトを発表。2017年には、日本ではじめて開催された『第一回SDGsビジネスアワード』で大賞を受賞した。著書に、「世界は自分一人から変えられる」(2017年 大和書房)

目次

1.目標4「質の高い教育をみんなに」とは?

SDGs目標4は、2030年までに「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」を目標としています。

わかりやすくいうと、「すべての人々に対し、国や家庭・性別に関係なく平等に、教育を受けられる機会を提供すること」です。

国連の統計によると、世界では発展途上国の初等教育就業率は91%といわれています。

しかし、2018年時点で6~11歳の子どもの5,900万人(12人に1人)が小学校に通えていないという状況にあります。また、7億7,300万人(6人に1人)の15歳以上の若者が、基本的な読み書きや計算ができません。

日本では幼稚園・保育園をはじめ、小中9年間の義務教育があり、教育を受けられるのが当たり前となっていますよね。世界で考えると、学校に行けるのは当たり前のことではないのです。

また、目標4の「質の高い教育をみんなに」「みんな」は子どもだけではなく、教育を受ける機会がなく大きくなった大人も含まれています。

この目標を達成するために、目標410個の具体的なターゲットから構成されています。

4.1~7は項目の達成目標を示し、4.a~c実現のための方法を示しています。

それでは、内容を確認してみましょう!

目標4 10個のターゲット

達成目標

すべての子どもたちが男女の区別なく、適切で効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育・中等教育を修了できるようにする

”男女の差で、小学校・中学校にいけない子がいるんだって”

すべての子どもたちが男女の区別なく、初等教育を受ける準備が整うように、質の高い乳幼児の発達支援・ケアおよび就学前教育を受けられるようにする

”すべての子どもたちが幼稚園や保育園にいける環境が整ってないんだって”

すべての人々が男女の区別なく、手ごろな価格で質の高い技術教育と職業教育、そして大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする

”男女の差で、学ぶ機会に差があるみたいみんなの手が届く価格で大学までいけるチャンスを作れるようにしたいって”

雇用・就職や働きがいのある人間らしい仕事・起業のために必要な技術的・職業的スキルなどを備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる

”働きがいのある仕事に出会うため、技術や職業的スキルを持った若者を増やすんだって”

教育におけるジェンダー格差をなくし、障がい者、先住民および脆弱な立場にある子どもなど、社会的弱者があらゆるレベルの教育や職業訓練を平等にアクセスできるようにする

”性別・障がい・立場の弱い子どもたちなど、社会的弱者が教育を受けられない人たちがいるんだって”

すべての若者・男女区別なく大多数の成人が、読み書き能力と基本的計算能力を身につけられるようにする

”世界には大人でも読み書きと計算が出来ない人がたくさんいるんだよ”

実現の方法

子どもや障がいのある人、ジェンダーへの配慮が行き届いた教育資質を構築・改良し、すべての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする

”みんなが安心して教育を受けられる環境があるって大事だよね”

2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象に、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国およびその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる

”発展途上国の子どもたちが高校に行けるように奨学金を増やすんだって”

2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員を大幅に増員させる

”世界で協力し合い、開発途上国に先生を増やすんだって”

UNESCOが目標4の10のターゲットについて、動画を作成しています。
ぜひ、ご覧になってみてください。

出典:UNESCO

2.なぜ質の高い教育が必要なのか?~世界の現状と課題~

それでは、なぜ質の高い教育が必要だといわれているのでしょうか?

それは、目標4「質の高い教育をみんなに」他のSDGsの目標と関わりがあるからです。

すべての人が質の高い教育を受け、基礎的な知識や教養を身につけることで、持続可能な開発の目標4以外の達成につながるといわれています。

外務省のホームページでは、人に投資することで持続可能な開発目標が達成できると、以下のように書かれています。

  1. 人的資本への投資は,持続可能な開発と包摂的な成長を達成するための基盤である。 
  2. 人的資本には,人々が生活の中で蓄積する知識,スキル及び経験が含まれる。教育は,人々 の生涯学習の基礎を築き,子どもたちの幸福を支援するものであり,持続可能な開発目標 (SDGs)の横断的な推進力として,保健及び栄養と共に人的資本の重要な要素を占める。

学校に行く目的は字が読めたり、計算が出来るようになるためだけではありません。学校は社会で生きていくために必要な知識やスキルを身につたり、人と関わることでコミュニケーション能力を身につけることができます。

生きていくうえで、人との関わりはとても重要です。勉強だけでなく、人間関係を築くことでより豊かで健康的な人生を送れるようになるのです。

出典:文部科学省 ESD 持続可能な開発のための教育 

また、ユネスコが中心となり、目標4を解決するために持続可能な開発のための教育(ESD:Educationfor    Sustainable Development)という取り組みが世界で行われています。

ESD教育持続可能な社会づくりのための、SDGsの考え方を子どもたちに知ってもらい、その担い手を育てていこうという内容になっています。

ESD教育では、世界で起きていることを自分事と捉え、身近なことから取り組み、問題の解決につながる新たな価値観や行動を起こすことを目指しています。

ESD教育は環境、経済、社会とSDGsの開発目標に関することを学びます。ESD教育を強化することで目標4「質の高い教育をみんなに」の解決と、SDGs開発目標の他の目標の改善の近道となるのです。

子どたちは学校で自然とSDGsを学び、考える機会がどんどん増えていくでしょう。親も率先して勉強し、一緒に考え、取り組んでいけるといいですね!

質の高い教育が必要な6つの理由

下記は2012年、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が立ち上げたGEFI(グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブ)で、教育が大切な6つの理由をわかりやすく教えてくれた動画の内容です。

  • もし、低所得国のすべての学生たちが基礎的な読解力を見つけて学校を卒業できれば、1億7100人が貧困から抜け出すことができるでしょう
  • もし、低所得国のすべての母親が中等教育を受けていれば、1200万人の子どもたちが発育阻害から抜け出せます
  • もし、すべての女性が中等教育を修了していれば、子どもの死亡率は49%減少します
  • もし、すべての女性が初等教育を修了していれば、出産における死亡は66%減少します
  • もし、すべての女児が中等教育を修了していれば、児童婚の64%が減少し、早すぎる妊娠の59%が減少します
  • 1年間の学校教育は収入の10%増加に関連します

女性や女児という言葉が多いように、性別によって教育を受けられない現実があります。教育を受ける理由に性別は関係ないですよね。

「女性だから教育を受けられない」というのは、ジェンダー問題です。女性が教育を受けられるようになることで、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の解決にもつながります。

女性が教育を受けることで、自分のいのち、子どものいのちを守れるようになるでしょう。

SDGs5 「ジェンダー平等を実現しよう」の現状と取り組み、私たちにできること

また、すべての人が基礎的な読み書き、計算をする能力を身につけることは貧困から抜け出すひとつの方法です。教育を受けることで知識やスキルを得ると、安定した職業に就くことが出来ます。

お金を稼ぐことは経済の発展につながり、SDGs目標1「貧困をなくそう」の解決の糸口になっていきます。

SDGs1「貧困をなくそう」の現状と取り組み事例、私たちにできること

GEFIの3つの優先事項とは?

潘基文、国連事務総長が立ち上げたGEFI(グローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブ)の中でも特に優先される事項が3つあります。

GEFIの中で、主な優先事項は教育へのアクセスの拡大をし、学習の質を向上させ、世界市民を育成することです。

出典:ユネスコ GEFI優先事項

① すべての子どもを学校に通わせる

世界の初等教育就学率の達成率はよくなっていますが、100%ではありません。教育を受けられる制度が整うことで、教育は社会的、経済的、政治的進歩につながります。

② 学習の質を向上させる

学校では、生きていくうえで必要な読み書きや計算、安定した仕事に就くための基礎的な知識を身につけることが大切です。基本がない、訓練が不十分な教師がいることで、なにも身につけず卒業している子どもが多くいます。

③ グローバルシチズンシップ世界市民の育成

だれもが地球に住む一員です。多様性や思いやりをもち、仲間の人間のためにわたしたちがどのように考え、行動するのか、できるのか……人々の考え方や行動を変える必要があります。

世界で教育を受けられない子どもたちの現状は?

2015年の初等教育就業率は91%。アフリカの一部を除いてはほぼ初等教育を受けられるようになっています。しかし、サハラ以南アフリカの就業率は男子81%、女子77%と5人に1人以上初等教育を受けられていません。また、世界では90%以上の子どもが修了しているのに対して、サブサハラ諸国の初等教育修了率は60%かなり低い状況です。

サブサハラ諸国はアフリカのうちの北アフリカ以外をいいます。グレーの部分が北アフリカ、地図の緑色がサブサハラ諸国です。

初等教育を受けられても、修了できなかった場合は読み書きや計算能力が身につかないままです。初等教育の就業率があがっても、初等教育修了率があがってはじめて、本当の意味での初等教育就業率があがったと言えるのではないでしょうか。

また教育を受けられない大きな要因として、「児童労働」があります。世界には2017年時点で2億1,800万人の子どもたち(5~17歳)がおり、そのうち1億5,200万人が児童労働者(5歳~11歳)です。さらにその半数が危険な仕事をしています。

危険な仕事は危険有害業務といわれ、中でも「最悪の形態の児童労働」は、人身売買・売春・薬物の製造などがあります。「最悪の形態の児童労働」は危険有害業務の最多数をしめており、その他は農業や工業、サービス業、家事労働など大人と同じような労働を、安い賃金で強いられているのです。

児童労働に関してはSDGs目標8「働きがいも経済成長も」で目標が掲げられています。目標4「質の高い教育をみんなに」と共に解決していく必要があります。

SDGs8「働きがいも経済成長も」の現状と取り組み、私たちにできること

途上国の教育の課題

初等教育就業率が高くなり、改善されていることも多いですが、課題はまだまだあります。

  • 親の教育への理解が深まっていないため、途中退学が多い
  • 経済的問題
  • 女性に教育は必要ないという、ジェンダー問題
  • 初等教育就学年齢で学校に通っていない子どものおよそ、50%は紛争地域に住んでいる

日本の教育の課題

途上国とは違い、日本ではすべての子どもが性別関係なく学校に通うことができます。
そんな日本が抱える教育の課題とはなんでしょう?

日本ではここ数年、不登校急増しています。

文部科学省では不登校は以下のように書かれています。

何かしらの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、投稿しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席したもののうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの

出典:文部科学省 不登校の現状に関する認識

文部科学省の調査によると、2018年時点で小中学校では16万人、高校では5万人の子どもたちが学校に行けていない状況となっています。

不登校の理由
  • いじめを除く友人関係をめぐる問題
  • 学業不振
  • 家庭環境

出典:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

意外といじめでの不登校は少なく、家庭環境のストレスによる不登校が過半数を占めています。

さらに日本の教育の問題は子ども側だけではなく、教育をする立場の先生にもあります。

  • 社会の急激な変化に伴い、高度化・複雑化する諸課題への対応が必要とっており、学校教育において求められる人材育成増の変化への対応が必要である
  • 多様な人間関係を結んでいく力や習慣の形成などを重視する必要がある。様々な言語活動や協働的な学習活動などを通して効果的に育まれることに留置する必要がある
  • 新たな学びをさせる教員の養成と、教員像の確立
  • いじめ・不登校などへの対応
  • 教員を継続的に支援するための改革を行う必要がある

日本の教育にも課題がたくさんあり、時代に合わせた変化が必要なときが訪れています。

せっかく学ぶための環境が整っているのに、不登校や家庭環境の問題で学校に行けないのはもったいないですよね。ぜひ早急に対応策を考えて、楽しく学べる環境を整えてほしいです。

3.どうして、質の高い教育を受けられないの?〜原因と解決策〜

義務教育の制度が整っている日本と、質の高い教育を受けられない国や地域と、どんな違いがあるのでしょうか?地域により事情はありますが、理由を7つご紹介します。

①学校や教師の不足

学校が近くになかったり、遠すぎることで通えない子どもたちがいます。
学校があっても、途上国には先生がおらず授業を受けられないという現実があります。
先生になる方法がない、給与が低く質の良い先生が生まれてこないという理由もあります。

②貧困

日々、生きていくことで精いっぱいの中、学校に通うお金のない子どもたちが大勢います。

③兄弟姉妹の世話のため

両親が仕事をしている間、上の兄弟は幼い弟、妹の面倒をみなくてはいけません。幼稚園や保育園という設備が整っていないために起こる問題です。

④親が学校に行かせない

学校に行って勉強をすることよりも、家庭の一労働力としての働きを求められているため、学校に行くことができません。学校に行って学ぶことより、お金を稼ぐことを優先にしているためです。

⑤病気のため

不衛生な暮らしと栄養不足により、病気にかかりやすく、また医療の遅れお金がないことで、満足な治療をうけることができずに学校に通えない子どももいます。

⑥戦争

戦争の経験のないわたしたちには想像できませんが、現在でも戦争や紛争のある地域で暮らしている子どもがいます。

⑦女性だから

女の子に教育は必要ない、と考えている親がいます。


このように、日本では考えられない理由で学校に行くことができない子ども大勢がいます。その子どもたちのために、私たちにできることはあるのでしょうか?

教育格差とは?コロナ禍の影響やSDGsとの関係も

教育が受けられないとどんな問題があるの?解決策はあるの?

教育を受けられないことでおこる問題とはなんでしょうか?

字の読み書きができる・計算ができることが当たり前の私たちには、信じられないことが世界では起こっています。

出典:JICA

文字が読めない、計算ができない

→必要な知識を得られない
字が読めないと、「危険」と書かれた看板に気を付けることができません。なんの薬かわからず何錠飲めばいいかわからず、、誤嚥や薬の服用が多すぎて、命を落としてしまうことがあります。字が読めれば、助かる命があるということです。

計算が出来ない

→買い物に行っても、おつりが合っているかわからず、安心して生活できません。
また能力が必要な仕事に就くことができません。

仕事に就けない

→収入が少なく、安定した生活を送れません。
収入が少なくなると、食べるものを買えず栄養も摂れません。栄養が摂れないと病気になりやすくなります。病気になると、働けなくなる…という負のループに陥ります。

このように、字の読み書きができない、計算ができないことで日常生活を満足に送ることができなくなるのです。また、字が読めないことは、生きていくうえで必要な情報を得ることができず、社会から取り残されてしまいます。

解決策はあるの?

ただ教育の機会を与えるだけでは、「質の高い教育をみんなに」が解決したことにはなりません。学校の設備だけではなく、学ぶ環境を整えることが重要です。安心して通える環境、設備、子どもたちが一労働力とならないような経済的な仕組み作りが必要です。

また、学校よりも働くこと、女性に教育が必要ないという、親たちの意識を変える活動も大切です。自分が教育を受けていないと、受ける必要性を感じないものです。

自分のいのち、子どものいのちを守るためにも教育を受けることが重要だと理解してもらいたいですね。

それでは、目標4「質の高い教育をみんなに」の解決に向けて、世界や日本がどのような具体的な取り組みを行っているのかご紹介します。

4.世界や日本の企業・団体の取り組み事例

教育が受けられない子どもたちのために世界で行われている支援とは?

世界では教育を受けられない子どもたちのために、いろんな形で支援が行われています。

  • 経済的理由で教育を受けられない子どものために、奨学金を支給
  • 寄付・募金
  • インターネットの普及

日本では年収目安が約590万円未満の世帯の生徒を対象として、2020年4月より私立高等学校等の授業料の実質無償化を実現しました。

出典:文部科学省 高校生等への修学支援

日本企業・団体の取り組み事例

日本企業・団体でもSDGsの取り組みの重要性が高まっており、SDGs目標4に対しての取り組みも増えています。

地方行政と地域住民(=コミュニティ)による学校運営みんなの学校プロジェクト

世界最貧困国のひとつであるニジェールでは、「教育に対する親の低い意識」を克服すべく学校・地域・行政が一体となって学校運営に参画したという支援モデル

親への教育の意識の変化をもたらし、ニジェールの小学校で行われるようになっています。

SMBC 日興証券

次世代の担い手となる若い世代の豊かな未来に向けたチャレンジをサポート。

各世代のニーズに応じた金融経済教育の提供をしています。正しい資産形成、健全な資本市場の実現に貢献していく活動をしています。

パナソニック

出典:Panaconic

カンボジアソーラーランタンを寄贈。農村部ではランタンを使って夜の識字教室が行われるようになり、識字率向上に一役買っています。

ミャンマーにランタンを寄贈。ランタンを活用した寺子屋運営資金を得るモデル事業の仕組みに参画しています。

ヤマハ

2008年に現地法人「ヤマハ・ミュージック・インディア(株)」を設立。2018年からは演奏体験をサポートする「スクールプロジェクト」を通じて、演奏する楽しさを伝え、子どもの豊かな成長を促す支援を行っています。

Earth Day Tokyo

アースディ東京2019では、都内に通う環境問題に熱心な中高生たちがチームとなり、SDGs for schoolのブースを出展。FSC認証のパックを使用している飲み物の紹介、オーガニックコットンパックを活用したスタンプラリーを企画。

山口県宇部市

2018年、内閣府においてSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する29都市に選ばれた。SDGsの推進に資する取り組みの概要の中に「持続可能な開発を学ぶための教育、学習機会の推進」を掲げている。

持続可能な開発に向け、主体的に行動できる人材の育成と、体験や体感を通した地域共生型のまちつくりに力を入れている。また、「子どもの貧困対策、地域の見守り・支え合いの推進」をかかげ、経済的に恵まれていない子どもたちの居場所作り、健康管理など、身近な地域で誰もが気軽に集える場づくり、活動の促進。

他にも取り組みを実施している企業・団体があります。
ぜひ、ご覧になってみてください。

世界の企業・団体の取り組み事例

世界での取り組み事例を2つご紹介します。

国際基金「Global Partnership for Education(GPE)」

「すべての人が質の高い教育を受けられる世界」を実現するため、2002年に世界で唯一の教育特化の国際基金が設置された。GPEは資金を集め、発展途上国の教育を支援しています。ただ資金を供給するだけではなく、課題を解決することが特徴的です。日本では2008年から支援をはじめ、32億円分の支援を行っている。

本のサーキュラープラットフォーム「Swapbook」

フランスの起業家が立ち上げた、学生向けの古本売買プラットフォーム。大学で使われたテキストなどは高く、テキストが高いために勉強することをあきらめる生徒を減らすために、手ごろな価格でテキストを購入できるプラットフォーム。

企業としても企業のイメージアップのためにSDGsの目標に対して貢献していくのが当たり前の社会になっていくでしょう。企業が取り組みに力をいれることで、わたしたちの目に触れる機会も増え、さらにSDGsに対して意識できるようになるのではないでしょうか。

5.「質の高い教育をみんなに」達成のために私たちができることは?

「質の高い教育をみんなに」を達成のために、私たちにできることは、まず現状を知るということが大切です。

本や映画、ドキュメンタリーなどネットで簡単に情報収集することができます。正しい情報を知ることが大切です。

ドキュメンタリー映画でおすすめなのが、こちらの「世界の果ての通学路」(監督 パスカル・プリッソン)です。

世界各国の学校に通う子どもたちの通学路に密着した、ドキュメンタリー映画です。

15kmのサバンナを命がけで駆け抜けたり、馬に乗って通学したり、舗装されていない道を歩いて学校に向かったり……「学校に通う」ことの尊さに気づかせてくれる映画です。

次に紹介するのは、SDGs for Schoolを主催するThink the Earthによる書籍です。SDGsすべてに関しての本となりますが、持続可能な社会創生のために先生や生徒を応援するプロジェクトをおこなっている会社なだけにとても読みやすく、SDGsの問題を身近に感じることができます。「どんな風に行動すればいいのかな?」のヒントになります。

また、少額でもいいので寄付をしてみましょう。

公益社団法人日本ユニセフ協会

ユニセフでは最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、190の国と地域で活動しています。

支援金で調達される物資の一例
  • 381円 こども用の鉛筆10本とノート10冊
  • 1,144円 8色入りのクレヨン10ボックスとスケッチブック10冊
  • 368円 縄跳びの縄 10本 

Save the Children

セーブザチルドレンは100年の歴史を持つ子ども支援専門の国際NGOです。

セーブザチルドレンではTポイントカードによる募金や、デルタ航空のマイルでの募金が可能です。

ケア・インターナショナル

ケア・インターナショナルは世界100か国以上で活動する国際協力NGOの一員です。

特にジェンダー平等と女性と女子の支援に力を入れている団体です。

月々2,000円~の支援一度だけの支援マイルやポイントでの支援など、さまざまな形があります。無理のない、自分が試しやすいものを選べるのがいいですね。

また、コロナ禍で今はむずかしいですが、ボランティアに参加することも私たちにできる行動のひとつですよね。

最近ではオンラインでできるボランティアもあります。

ボランティアプラットフォーム

ボランティアのマッチングポータルです。
地域やカテゴリごとにボランティアを探すことができます。

ボラ市民web

東京のボランティア情報を探すことができます。
大金を寄付したり、海外にボランティアに行くことは簡単ではありませんが、身近にできることが意外とあるものです。

今、こうしてSDGs4について知ろうとしているだけでも、十分に素晴らしい行動です。

SNSで発信したり、友達と「私たちになにかできるかな?」と話し合うことでさらに知識が深まり、それがいつか大きな取り組みになっていくかもしれませんよ。

わたしたちにできる小さな行動を大切にしていきましょう。

まとめ

一方的な支援ではなく、「質の高い教育」を受けられていない人たちが必要としている支援で、これからの世界をになう、すべての子どもたちに平等な教育を受けられる環境を整えることが重要です。

世界の教育問題はわたしたちが想像している以上に大きな問題ですが、質の高い教育を受けることで、今世界が抱えている多くの課題を解決することができることが質の高い教育が必要な理由です。

今現在、5,900万人、12人に1人の子どもたちが小学校に通うことができていません。
また、7億7,300万人、6人に1人の若者が読み書きや計算ができません。

この子たちが質の高い教育を受け、知識やスキルを身につけ、さらに学校で人との関りを持ち、コミュニケーション能力を身につけることで、安定した職業につけ、経済が発展し貧困から抜け出せる社会を作ることができます。

質の高い教育は、持続可能な開発目標の達成においても重要な鍵となるのです。

世界中の子どもたちがキラキラとした笑顔で、学校に行けるようになる日を願わずにはいられません。何の差別もなく、学べることはとても幸せことです。

まず現状を知り興味を持つ。そして身の回りで自分にできることがないか探してみませんか?

開発目標すべてにかかわる目標4「質の高い教育をみんなに」は、遠い国の話ではありません。

目標4「質の高い教育をみんなに」について考え、行動し、解決していくことは、SDGsの目標を解決していくことです。SDGsの目標が解決していくことは、地球が住みやすい環境を維持できているということです。

わたしたちの住む地球を持続可能な社会にするために、一緒に行動をおこしましょう。