KDDIが目指すSDGsビジョン・KDDIの3つの「つなぐ」。

KDDI

近年、サスティナビリティ・SDGsなどの言葉を、よく耳にするようになりました。サスティナビリティに取り組む企業が増えています。日本の代表的な情報通信業を営むKDDIにおいても、明確なビジョンをもってサスティナビリティ、SDGsへの取り組みを行っています。

この記事では、KDDIが進めるSDGsのビジョン、事業内容、取り組みについて解説していきます。自社のSDGsへの取り組みを検討されている方はこの記事で記載するKDDIの取り組みを少しでも参考にしていただければ幸いです。

KDDIのビジョン・事業内容

KDDI
企業名KDDI
SDGs目標:3.4.5.7.8.9.10.11.12.13.17
サステナビリティレポート

CSR評価

人材活用環境企業統治社会性基本
AAAAAAAAAAAAAAA
96.094.9100.097.586.7

財務評価

成長性収益性安全性規模
AAAAAAAAAAA
78.385.4100.0100.0

引用:http://www.toyokeizai.net/csr/sample/CSR2021/CSR2021_9433.pdf?_ga=2.183408238.955490606.1661741193-1729541135.1661741193

事業内容

KDDIは国際通信事業を基盤とし、通信・コミュニケーション分野で多くのサービスを提供しています。その事業は大きく「個人向け」「企業向け」「グローバル」の3つの分野に分かれています。

個人向け事業では、au、およびUQコミュニケーションという2つのブランドの元に、携帯電話、家庭向けインターネット回線などの通信サービスを提供しています。

次の企業向けは、KDDI通信事業を中心に、近年ではAI、IoT、データ分析などのDX(デジタルトランスフォーメーション)基盤事業にも着手しています。

そしてグローバル事業においては、国際回線インフラを利用、世界190か国を接続する国際ネットワークサービスを提供しています。

ビジョン

KDDIは豊かなコミュニケーション社会実現を目標に掲げ事業活動を展開しています。近年では、中期経営計画の一環として「Vision2030」を発表、KDDIが目指すサスティナビリティ経営の要素を策定しています。

このVison2030の大きなポイントの1つが「つなぐチカラ」、このつなぐチカラを進化させることで、誰もが思いを実現できる社会をつくる、としています。これは通信会社として情報網をつなぐ、だけでなく、それを通じて社会生活に重要な3つの要素をつなぐことを目標としています。

その「つなぐ」とは、「①命をつなぐ」、「②暮らしをつなぐ」、「③心をつなぐ」の3つとなります。この3つの「つなぐ」について解説しましょう。

KDDIのSDGsの取り組み『KDDIの3つの「つなぐ」。』

それでは、KDDIが掲げる3つの「つなぐ」について詳しく解説しましょう。

引用:https://www.kddi.com/corporate/sustainability/sdgs/

① 命をつなぐ

KDDIがつなぐ1つ目の要素、それは「命」です。

今や携帯電話をはじめとした通信網は水道・電気・ガスなどと同等の重要なライフラインとなっています。遠方の人々とのコミュニケーションに必要なインフラであることと同時に病気や災害発生時にはその連絡網としてなくてはならない存在となっています。

その為、それを管理する情報通信会社には、安定したサービス提供と同時に、万が一の障害・災害発生時には早期復旧が求められます。これは広大な情報通信網を管理・運営するKDDIにも求められる重要な要素となっています。

また近年のサスティナビリティな社会実現の為、運営におけるエコ対策なども大きな課題といえるでしょう。近年ICT分野の設備稼働における電力消費量が急激に増加しています。電力消費量が増加することはそれだけCO2排出が増加、地球温暖化の原因となり、ひいては人々の生活を脅かす原因となる為、早期対策が急務となっています。巨大な通信網を管理運営するKDDIにとって、この点も大きな対策が必要となっています。

そこでKDDIでは「命をつなぐ」を掲げ、大きく2つの課題とその対策を掲げています。それは「災害対策・通信基盤の強靭化」と「地球環境の保全」の2つです。

災害対策・通信基盤の強靭化

「1つ目は災害対策・通信基盤の強靭化」です。先にもお話したとおり、今や通信基盤は社会の重要なライフラインとなっており、この安定稼働はKDDIの責務といっても過言ではないでしょう。

その為、KDDIでは、安定稼働に向け災害対策強化や通信基盤の強靭化をはかることを1つの目標として掲げています。災害発生時に対象地域の通信設備、海底ケーブルなどに損傷が発生した場合を想定、複数ルートで通信可能な設備構成を各所で実施しています。

また、災害発生時、早期復旧にむけ陸海空あらゆる方面から対策できるよう対策準備も進めています。災害時における船舶基地局や移動基地局車などによる即時復旧できるよう設備増強も図っています。

地域環境の保全

2つ目は「地域環境の保全」です。KDDIは多くの通信設備を運営しており、その消費電力量も大きな課題となっています。CO2増加は地球温暖化などの要因となり、ひいては気候変動やそれに伴う大規模災害発生につながる要因となっており、社会として大きな課題となっています。日本だけでなく世界規模で通信サービスを展開するKDDIとしては、「命をつなぐ」ために対策すべき大きな課題となっているわけです。

このため、KDDIとしては再生可能エネルギーへのシフトなどを強力に実施、2050年までにCO2排出量ゼロを目指しています。太陽光発電などの利用や、より省電力な設備・機材へのシフトなど、あらゆる省エネ対策を実施し、CO2排出量削減につなげられるよう対策を実施していきます。

② 暮らしをつなぐ

2つ目のつなぐ要素、それは「暮らし」です。KDDIは「暮らしをつなぐ」を2つ目の目標として掲げています。

繰り返しになりますが、今や情報通信網は、生活に必要不可欠なライフラインの1つとなっています。離れた人々がコミュニケーションを図る為、電話やインターネットは重要な要素となっているわけです。

それと同時に情報通信網の発展は暮らしを豊かにする要素となっています。情報通信網は今や仕事・暮らしなど人々のあらゆる生活の発展に寄与しています。しかしながら今でも都市部と地方、先進国と途上国の通信網展開に格差が生じており、それに伴う生活の格差も開きつつあります。またこれが原因で都市集中型の世の中が発生、地方の過疎化などの問題にもつながっています。

KDDIはこれらの課題に対して「暮らしをつなぐ」と称し、大きく3つの目標を掲げています。「地方・都市の持続的発展」、「途上国の基盤整備」、「次世代の育成」の3つです。

地方・都市の持続的発展

1つ目は地方・都市の持続的発展です。これまで情報は都市部に集中、これにより都市部の発展が進むことになり、同時に地方との格差が問題となっておりました。KDDIは情報通信サービスを通じてこの課題に挑みます。

5G、IoTやスマートシティへの参画などにより都市と地方の情報格差をなくし、地域の持続的発展に寄与します。

途上国の基盤整備

現在世界中の通信サービスを担うKDDIですが、アジアの途上国などでは今でも通信インフラ整備が遅れている地域も多々あり、これが原因で経済発展の遅れ、世界各国との格差拡大につながってしまっている地域もあります。

今や情報を得られるかどうかが地域発展に大きく影響する世の中、通信網の整備は重要な要素と言えるでしょう。その為、途上国における通信インフラ整備は持続可能な社会実現には非常に大きな課題とKDDIは考えています。

そこでKDDIはこのような地域へのサービス拡大を実施、通信エリア圏外居住者ゼロを目指します。具体的には途上国への通信サービスの展開・拡大、および安価で高品質な通信サービスの提供を行っています。

次世代の育成

持続可能な社会を作る為、今後も継続的な発展が求められるICT社会、継続していくためには後継者の育成も必要です。KDDIはICT分野の教育にも力を入れる活動を行っていきます。目指すは日本のICT教育を世界トップレベルに引き上げ、未来を含めた持続的社会の発展に寄与します。

③ 心をつなぐ

KDDIが最後にかかげる3つ目の「つなぐ」、それは「心」です。

今や情報網が充実し、多くの情報を得られる社会が実現されつつありますが、それに伴いプライバシー、セキュリティの問題増加や、情報を得られる人とそうでない人の「情報格差」の拡大が問題となりつつあります。

PCだけでなくスマホなど身近にネット社会が拡大してきている世の中で、個人情報の漏洩やセキュリティ問題などが大きな社会問題となっている中、お年寄りや情報弱者が被害にあっていることは、今後の情報社会拡大に向け由々しき問題となっています。

また、世の中の多様化により、より多くの方が幸せに生きられる社会実現も世の中の大きな課題の1つとなっています。性別、障がい者、年齢などを問わずすべての人がより幸せにくらせる社会づくりも1つの課題といえるでしょう。

そこでKDDIとしては「心をつなぐ」として大きく3つの目標を掲げています。「安心で豊かなデジタル社会構築」、「多様性の尊重」、「健康・生きがいづくり」の3つです。

安心で豊かなデジタル社会構築

1つ目は安心で豊かなデジタル社会構築です。

急速なデジタル社会の発展は人々の生活を便利にしつつあります。その中の1つとして電子マネーを中心としたスマートマネーの拡大があげられるでしょう。KDDIでは、Ponta、auPAYを中心としたスマートマネー構想を拡大し、より安心・安全なスマートマネー社会実現を目指していきます。

また、デジタル社会の急激な発展は、同時に個人情報漏洩やセキュリティなど多くの社会問題につながっている点も課題と考えています。そこで利用者に正しい利用方法や注意点について理解してもらうことも非常に大きな課題となってきています。

そこでKDDIでは利用者への教育、利用方法の説明を通じ、この社会問題を未然に防止すべく対策を行っています。具体的には利用者向けのスマホ・ケータイ教室の実施です。子供向けにはインターネット利用によるトラブル・事件などの防止に向けた説明を、お年寄りには安全安心に利用するための方法についてそれぞれ教室を実施しています。

多様性の尊重

2つ目は「多様性の尊重」です。

よりよい暮らしや社会生活を行う上で、大きく解決しなければいけない課題、それは性別・障がい有無、年齢などによる格差をなくしていくことも1つの課題であるとKDDIは考えております。そこでKDDIでは企業活動においてこういった点にも積極的に対応をしています。

例えば女性活躍推進として女性のライン長の積極的登用、仕事と育児を両立できる制度の整備や、障がい者雇用の積極的推進などを実施しています。

健康・生きがいづくり

最後に「健康・生きがいづくり」についてです。持続可能な社会づくりにおいて、人々が健康に生きがいをもって生活できる社会づくりは基本中の基本といえるでしょう。KDDIはこの点についても対策をおこなっています。

例えばエルダー人員が活躍できる場所を提供する点です。少子高齢化が進む世の中において、高齢者が生きがいをもって暮らせる世の中を考えることも持続可能な社会を実現するうえでの大きな課題といえます。それは働く環境においても同じことがいえるでしょう。

KDDIではこのようなエルダー人員が活躍できる場所を積極的に準備するようにしています。

具体的には65歳までの定年雇用制度や、エルダー社員向けのキャリア開発などに積極的に取り組むなどの活動です。

また、社員が健康に社会生活を送れるようにする環境づくりも重要といえるでしょう。KDDIでは、より生きがいを持って高いパフォーマンスを発揮できる職場環境づくりを目指し、働き方改革の推進や健康経営に向けた教育などを実施しています。

まとめ

KDDIでは昨今のサスティナビリティ社会実現に向け、Vision2030を策定、その実現に向け活動しています。

そのポイントとして挙げられるのが3つの「つなぐ」、「命、暮らし、心」です。通信会社として重要となるこの3つをつなぐ為のあらゆる施策を実施し、世の中に貢献することをめざしています。

そこには単に通信会社としての施策だけではなく、それを通じて人々の生活を充実させることを目指しています。今後もKDDIのSDGsに対する活動に注目していきましょう。