SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」は、
- 海の生態系
- 海洋資源の保全
- 海洋汚染の改善
- 海洋ごみ問題の改善
など、海に関するすべての課題に取り組む目標です。
達成に向けて、個人ができる取り組みとして広く知られているのは「マイ〇〇」があります。海洋プラスチック問題などの理由から、2020年7月よりレジ袋の有料化がスタートしたことで、マイバックを持ち歩く人が増えました。
さらに最近では、ペットボトル削減のためのマイボトルやコンビニで割り箸をもらわないためにマイ箸を持参する人もいます。このように普段の生活を少し変えるだけでも、目標14の達成に貢献できるのです。
本記事ではマイ◯◯以外に焦点を当て、食・美容・運動など、さまざまな場面で個人ができることを集めました。それでは1つずつ見ていきましょう!
目次
【おいしくて海洋環境にも良い】サステナブル・シーフードを食べよう
近年、海洋汚染や乱獲などによって海洋生物に多大なる影響が出ており、このままでは近い将来、魚を食べられなくなる日が訪れるかもしれません。そうならないためにも海洋環境や生態系を守り、持続可能な漁業の安定化が必要となってくるのです。
そのために、おいしく食べて海洋環境の改善にもつながる「サステナブル・シーフード」に注目が集まっています。
サステナブル・シーフードとは?
サステナブル・シーフードとは、
- 海産物の乱獲をしない
- 自然環境を維持する
などを守った方法で獲られた海産物のことで、「これからも安全でおいしい海産物を食べ続けられるようにする」ことを目的としています。
近年、IUU漁業※が問題となっており、乱獲や禁漁時期を守らずに魚を獲り安価で販売するケースが後を絶ちません。さらにIUU漁業で獲られた魚のなかには、十分に成長していない子どもの魚も含まれます。卵を産める親魚へと成長する前に獲られてしまうため、当然卵も減少し魚が減少してしまうのです。
このような問題を止めるためにも、私たちは漁獲量や禁漁時期を守った海産物を購入しなければいけません。
しかし、「どれがサステナブル・シーフードなのか分からない」と思う人もいるでしょう。そこで注目すべきポイントは「水産エコラベル」です。
水産エコラベルに注目
水産エコラベルとは、
- 水産資源や環境に配慮している
- 適切な管理が行われている
- 環境と社会への影響を最小限に抑えている
などを実践している、
- 海で獲れた天然の水産物
- 養殖された人工の水産物
に付いているラベルです。このラベルは5つの種類があり、内容としては下記の通りです。
MSC認証ラベル
MSC認証ラベルは、別名「海のエコラベル」とも呼ばれています。
- 水産資源と環境に配慮
- 適切な管理がされた持続可能な漁業によって獲られた
上記の項目をクリアした天然水産物の目印として付けられました。
この認証に、次で説明するCoC認証を取得することで、MSC認証ラベルの付いた海産物として販売できます。またMSC認証ラベルの付いた製品を購入することによって、持続可能で適切に管理された漁業の増加につながるのです。さらに漁業資源や海洋環境の保全にもなります。
【補足】CoC認証について
水産物が私たちのもとに届くまでには、流通~製造・加工~販売などの過程(トレーサビリティ)があります。CoC認証はこの過程を明確にしていることの証明となり、取得することで水産物の情報の追跡が可能になるのです。
取得対象は、この過程に関係している
- 加工業者
- 卸業者
- レストラン
- 小売店
などの企業が当てはまります。
さらにCoC認証を取得した企業が、MSC漁業認証(※1)またはASC養殖場認証(※2)を受けた場所で獲れた水産物を適切に管理した場合のみ、水産エコラベルの付いた製品として販売できます。
ASC認証ラベル
天然水産物向けのMSC認証に対し、養殖水産物にはASC認証ラベルが貼られます。
これまでの養殖業は、
- 養殖場の建設による自然環境の破壊
- 海洋環境の汚染
- 養殖している生き物への薬物の過剰投与
- エサ用の天然魚の過剰利用
- 養殖魚が持っていた病害虫が自然界へ放たれる
- 養殖場から逃げ出し外来生物が生態系に影響をおよぼす
などの問題を抱えていました。
上記のような問題を解決するためにできたラベルが「ASC認証ラベル」です。
ASC認証ラベルは、
- 環境への負担を軽減
- 地域社会にも配慮した養殖業
の2つをクリアした養殖水産物の目印として付けられています。
またMSC認証と同じくCoC認証を取得することで、ASC認証ラベルの付いた海産物として販売できます。現在ASC認証の対象となっている海産物は12種類。
- サケ
- ブリ・スギ類
- 淡水マス
- シーバス・タイ・オオニベ類
- ヒラメ
- 熱帯魚類
- ティラピア
- パンガシウス
- 二枚貝(カキ・ホタテ・アサリ・ムール貝)
- アワビ
- エビ
- 海藻
これらの水産物を購入する際は、ASC認証ラベルが付いているか確認しましょう。
MEL認証ラベル
MEL認証ラベルは、日本の「一般社団法人マリン・エコラベル・ジャパン協議会」によって作られたラベルです。
このラベルは、
- 水産資源の持続的利用
- 環境や生態系の保全に配慮した管理
に積極的に取り組んでいる漁業・養殖の生産者と、その生産者から水産物を加工・流通している事業者を認証するラベルとなっています。このラベルの付いた水産物を購入することによって日本の海を守り、水産業と魚食文化の発展につながるのです。
AEL認証ラベル
AEL認証ラベルも、日本の「一般社団法人 日本食育者協会」が作ったラベルになります。
このラベルは、
- 養殖水産物の安心・安全の確保
- 養殖水産物のさらなる発展
を目的として作られました。
平成31年3月時点で、日本の42の養殖場と22の流通加工事業者がAEL認証を受けており、現在対象となっている水産物は、
- カンパチ
- マダイ
- ブリ
などです。
またAEL認証ラベルは、今後MEL認証ラベルと統合する予定となっています。
どのようにSDGsの達成につながるのか
水産エコラベルの付いた海産物を選ぶことによって、
- 海洋環境や生態系の改善
- 乱獲の防止
- 持続可能な水産資源や漁業・養殖業の増加
などが期待できます。
そのため、目標14のほとんどのターゲットの達成に貢献するでしょう。
【プラスチック製品削減の鍵】海洋環境を改善する5つのRを意識する
近年、海洋汚染の原因としてプラスチック製品が問題となっています。
【海洋ごみの種類別の割合】
図から分かるように、海洋ごみの65.8%をプラスチックが占めているのが現状です。
このプラスチックごみを、海の生き物たちがエサと間違え食べることもあります。それが原因となり、炎症反応や摂食障害など大きな被害を受けているのです。さらに、その魚が水揚げされ市場に出回れば、私たちの体内にもプラスチックが侵入してくることになります。
海や砂浜だけでなく、街中にも落ちているプラスチックごみのほとんどは、ポイ捨てされたものです。そして雨や風によって川に流出し、最終的には海に辿り着きます。
確かにポイ捨てをせずしっかりと分別を行い、ごみを決められた場所に出している人がいることも事実です。しかし、
- カラスに荒らされる
- 大雨や洪水でごみが流される
などが原因で、せっかくごみ収集場に捨てたプラスチック製品が、ごみとして流れ出てしまうこともあります。
この問題を解決するためには、プラスチックごみの捨てる量を減らさなければいけません。そこで取り組みたいのが3Rと5Rの実践です。
まずは、3Rとは何かを見ていきましょう。
3Rは「リデュース・リユース・リサイクル」のこと
3Rとは「スリーアール」と読み、下記の3つを意味します。
この3Rはごみの削減と活用を目的とした取り組みになり、プラスチックごみの削減にもつながります。そこで次では、今日から始められるアクションをピックアップしたので、自分にできそうなものを探してみてはいかがでしょうか。
- マイバックの持参
- 詰め替え可能な容器に入った製品を選ぶ
- 過剰包装ではなく、簡易包装の製品を選ぶ
- 利用頻度の少ないものは、レンタルやシェアリングシステムを利用する
- 少し値段が高くても長く使えるものを購入する
- リサイクル素材を使っているものなど、省資源化設計の製品を購入する
- 不要なものは買わない貰わない
- リターナブル容器※に入った製品を選び、使用後はリユース回収へ出す
- いらなくなったものはフリーマーケットやガレージセールで販売する
- 使わなくなった衣服・電化製品・家具などをは譲る
※リターナブル容器:中身を消費した後に容器を返却すると、回収・洗浄し再び使える容器のこと。
- 古紙や着なくなった衣服は集団回収に分別して出す
- リサイクル製品や再生プラスチック製品を積極的に利用する
- エコマーク※の付いた製品を選ぶ
※エコマーク:誠意参から廃棄まで環境への負担が少なく、環境保全に役立つと認められた製品に付けられる環境ラベル。
このように3Rを意識して取り組むだけで、環境への負担軽減やプラスチック削減の1歩になります。とはいえ、普段から3Rを意識して生活している方もいると思います。その場合、さらなる循環型社会の実現に向けて、5Rに取り組んでみてはいかがでしょうか。
最近では5Rが提唱されている
5R(ファイブアール)には今まで言われていた3Rに「Refuse(リフェーズ)」と「Repair(リペア)」が加わりました。リフェーズとは不要なものはもらわないことを意味し、リペアは修理・修繕を行い、ものを大切に長く使おうという意味です。
具体的な取り組みとして、
- 買い物の際に割りばしやレジ袋など不要なものはもらわない
- マイタンブラー持参が可能なカフェでは、使い捨て容器で受け取らずマイタンブラーを使う
- 過剰包装は断る
- 衣類などのサイズが合わない場合は補正する
- 腕時計の電池が切れたからといって新しい時計を購入するのではなく、電池交換をして使う
- ものが壊れたときは、「購入する」ではなく「直して使う」という考えを持つ
などが挙げられます。
ここまでお伝えしてきたように3Rや5Rは「本当に必要か」や「まだ使えないか」など、ものに対する意識を少し変えるだけで気軽に取り組める内容となっています。
どのようにSDGsの達成につながるのか
3Rまたは5Rを暮らしに取り入れることで、
- プラスチック製品などのごみの削減
- 少ないもので暮らしを豊かにする方法を知る
- 1つのものを大事に長く使おうという意識が芽生える
- 無駄な消費が減る
などの良い面があります。
そのため、SDGsの下記のターゲットに貢献するでしょう。
【14.1】2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
【14.2】2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
【環境のために全員で協力する】ゴミ拾いイベントに参加しよう
プラスチック製品をごみとして出さないためには、3Rや5Rを積極的に取り入れる必要があります。しかし、いくらプラスチックごみを減らそうと努力しても、世の中にはポイ捨てする人がいることも事実です。ポイ捨てする人の意識を変えていく必要はありますが、その間に海にゴミが流出してしまう可能性があります。そこで私たちにできるアクションは「ごみ拾い」です。
しかし、「1人で拾うのは勇気がいる」「何か始めるきっかけがほしい」などの理由で、1歩を踏み出せない人もいるかもしれません。そこで、自治体やNPOが開催するゴミ拾いイベントに会社の仲間や友人を誘って参加してみましょう。
なかでも「ごみ拾いは、スポーツだ!」をキャッチコピーに開催している「スポGOMI」が注目されています。
スポーツ感覚で楽しくごみ拾いをする「スポGOMI」
2008年から始まったスポGOMI。チームで制限時間内にごみを拾い、拾ったごみの量とポイントを競う大会です。
第一回のスポGOMIに参加した人の大部分は、
- ごみ拾いの経験がない人
- 社会貢献活動にあまり興味を持ったことのない人
でした。それでも参加しようと思った理由が「スポーツだから」。
どうしてもごみ拾いと聞くと、「ごみを拾う」という作業を延々と繰り返すだけといったイメージを持ってしまいがちですが、そこにスポーツの要素を加えることで、「ゲーム感覚で楽しくできる」とプラスにとらえられるようになったと言います。
さらに「競争」という形にすることによって、参加者は夢中でごみを拾うそうです。そのなかで多くの参加者が大切なことに気づくのです。「本来であれば落ちているはずのないごみが大量に落ちている」という事実に。
この体験が、普段視界に入らなかったごみの存在を気づかせ、環境に対する意識の改善につながります。
環境・教育・思い出づくりと、さまざまな要素が集まったスポーツ
「スポGOMI」は楽しむだけでなく、参加者と環境について話すきっかけにもなるでしょう。日常の会話で環境の話題が登場することは、ほとんどないと思います。そういった面でもスポGOMIは、良いきっかけ作りの場となっているのです。
またスポGOMIは子ども達の参加も推進しており、ユニークなごみ拾いを通して、ごみを捨てない環境意識の高い子になることを願っています。ごみが捨てられている光景を見て子どもなりに考え、親子や友達同士で話し合う。実際に体験することは、本やテレビで学ぶよりも多くの気づきを得られるはずです。
どのようにSDGsの達成につながるのか
ゴミ拾いイベントへ参加することで、
- 日本のごみの現状を知る
- 環境への意識が高まる
- 海洋汚染の改善につながる
などのメリットがあります。
そのため、SDGsの下記のターゲットに貢献しているでしょう。
【14.1】2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
【14.2】2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
【現状を知ることは海洋汚染改善への第1歩】ゴミ拾いにSNSを活用しよう

ゴミ拾いイベントに参加しても、継続できなければ効果は半減してしまいます。1日1個でも落ちているゴミを拾う習慣がつけば、1年続ければ365個となり、さらには多くの人が行うことで膨大な量のゴミを街からなくすことができるのです。
そこで、毎日コツコツとごみを拾う習慣を付けるために、活用したいものがごみ拾いSNS「ピリカ」です。
ごみを拾うと「ありがとう」が届く、ごみ拾いSNS「ピリカ」
ピリカは完全無料で、どこにいても参加ができるSNSです。アプリ取得とWebからアクセスする2つの方法があり、拾ったごみの写真を撮り共有すると、ピリカを利用している人々から「ありがとう」が届きます。
一言「ありがとう」と言われると嬉しい気持ちになり、「次も拾おう」とやる気につながるでしょう。現在ピリカは109ヶ国以上の国で使用され、1億8000万個のポイ捨てされたごみが回収されました。また個人だけでなく、800以上の企業や団体も利用しています。
場所や時間にとらわれずにごみ拾いができる
アプリを開くと上記のように、左側に
- ごみが拾われた国の数
- 拾われたごみの数
が表示され、右側には「どこの国で、何がいつ拾われたのか」が分かるようになっています。
利用者は、散歩を兼ねて子どもと一緒にごみを拾う人や出勤前に拾う人などさまざま。タイムラインでは、アプリ利用者の拾ったごみの写真とメッセージが表示されており、コメントもできます。ピリカは清掃イベントのように時間や範囲が決められていないので、それぞれが自由に気軽に、ごみ拾いを行えるでしょう。
どのようにSDGsの達成につながるのか
先述したように、ピリカを使用することで
- ごみ拾いをしている人が、自分1人ではないと思える(仲間意識)
- 拾われたごみの数を見てやる気が起きる
- 利用者同士「ありがとう」と言い合えるので気持ちよくごみ拾いができる
- 時間や場所を選ばない
- 気軽に社会貢献活動ができる
- 日本だけでなく世界の環境についても興味がわく
- 海洋汚染の改善につながる
- 多くの人がごみ拾いに取り組みやすくなる
などのメリットがあります。
そのためピリカは、SDGsの下記のターゲットに貢献しています。
【14.1】2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
【14.2】2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
【シャンプーを変えると海洋環境も変わる】環境に優しい固形シャンプーを使おう

私たちが普段使っている液体シャンプーやコンディショナーは、海洋汚染の悪化につながる可能性があります。製品によっては、合成界面活性剤※などが含まれていますが、これが海洋汚染の原因となると指摘されているのです。
また、液状のためプラスチック容器に入れられている製品が多く、海洋ごみになる可能性も少なくありません。このような問題は、化学物質を含まず、さらにはプラスチック容器以外の保存が可能な固形シャンプーを使用することで解決できるかもしれません。
そこで、次では固形シャンプーを選ぶ際に参考になるよう、石けんシャンプーとエティークを紹介します。
人にも環境にも優しい石けんシャンプーとは?
石けんシャンプーとは、海洋汚染の原因である合成界面活性剤を使用していないシャンプーです。また、化学物質でも無添加であったり、天然由来の動植物油脂を使用している製品が多く、生分解性※にも優れています。このことから人だけでなく環境にも優しいシャンプーだと言えるでしょう。
保存容器も、石けんシャンプーのほとんどは固形タイプとなっているため、プラスチック容器削減にもつながります。
サステナブルな固形シャンプー「エティーク」もおすすめ!
次におすすめしたい固形シャンプーが、「エティーク」です。
エティークは、2012年10月にニュージーランドで設立。液体製品に不可欠なプラスチック容器を排除し、生分解性のある包装を採用したシャンプーです。これにより、現在まで600万本ものプラスチックの製造・廃棄を防止しています。製品自体もコンパクトなサイズなので、シャンプーボトルのように場所をとりません。
製品の成分も環境に悪影響をおよぼす化学物質は使用せず、オーガニックのココナッツオイルやカカオバターなど、天然の成分を配合しました。もちろん界面活性剤も合成ではなく、ココナッツやトウモロコシ由来の天然のものを配合しています。また固形であるため、水が入っていない分、液体シャンプー350ml3本分の美容成分が凝縮されています。
まさに肌・髪・環境に優しい固形シャンプーと言えるでしょう。
どのようにSDGsの達成につながるのか
石けんシャンプーを使用することで、海洋汚染の防止やプラスチックごみの削減につながります。そのためSDGsの下記のターゲットに貢献していると言えるでしょう。
【14.1】2025年までに、海洋ごみや富栄養化※など、特に陸上の人間の活動によるものをふくめ、あらゆる海の汚染をふせぎ、大きく減らす。
【14.2】2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
まとめ

目標14は、私たちの生活を少し変えることで目標達成に近づけます。たとえば個人がごみ拾いを始めても、あまり効果がなさそうに見えます。しかし、世界のどこかでごみ拾いに取り組んでいる人達がいれば、1人ではなくなり大きなアクションになるのです。
あなたと同じ取り組みや似たような取り組みをしている人は必ずいます。行動するあなたの姿を見て、始める人もいるでしょう。「1人だから意味がない」と思わず、行動してみてください。あなたが勇気を出して踏み出したその1歩が、美しい海を取り戻すきっかけになるはずです。
参考文献
公益財団法人日本ユニセフ協会「14.海の豊かさを守ろう|SDGsクラブ」
公益財団法人 日本環境協会 エコマーク事務局「エコマークについて」
公益財団法人日本水産資源保護協会「養殖エコラベルについて」
笹川平和財団 海洋政策研究所「IUU漁業の撲滅にむけて~研究機関の取り組み~」
マリン・エコラベル・ジャパン協議会「MELの仕組み|未来につなげよう海と魚と魚食文化」
Marine Stewardship Council 「MSC-海のエコラベルとは-」
国連広報センター「海の豊かさを守るためにわたしたちにできること」
水産庁「(3)消費者への情報提供や知的財産保護のための取組」
経済産業省「プラスチック製買物袋有料化2020年7月1日スタート」
ethicame – エシカミー「 ethique 」
花王 「製品Q&A | 界面活性剤とは?」
株式会社GoodService「リターナブル容器とは。(意味・解説)」