SDGsに関連する主な用語を紹介しています。
みなさんはいくつ知っていますか?ぜひ、辞書代わりにご活用ください。
「C」の用語一覧
循環型デザイン
サーキュラーデザインとも呼ばれる、製品のライフサイクルにおける循環型社会を目的としたデザインのこと。3Rに加え、そもそも廃棄物を排出しないことを目指す。製品寿命を延ばすこと、再生可能な素材を使用することなどを通して地球の資源を循環する仕組みが求められる。大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済システムからサーキュラー・エコノミー(循環型経済)へのシフトを実現させるために提唱されている手法のひとつ。
クルエルティフリー認証
動物実験をしていない化粧品のことで直訳すると「残虐性のない」となる。人間のエゴから権利を守ることや動物福祉の尊重を目的としているもの。EU諸国では2013年から動物実験をしている化粧品の製造や輸出入を禁じるなどの動きがある。ポピュラーなクルエルティフリー認証マークはうさぎモチーフのリーピング・バニー。
カーボンニュートラル燃料
二酸化炭素と水素を合成してつくられる炭化水素化合物の集合体の燃料で、合成燃料とも呼ばれる。焼却時にはCO2が出るものの、産業からの排出や空気から回収されたCO2と、再エネ由来の水素を使用するため排出量実質ゼロを実現できるというもの。植物由来のバイオ燃料、廃油や植物油由来のSAFなどがある。広く普及するためには量産化体制の確立やコスト削減などの課題がある。
CDP
環境問題に取り組むのNPO団体CDP(Carbon Disclosure Project)のこと。機関投資家、企業、自治体、政府が環境への影響を管理・把握するための世界で唯一標準化された国際開示システムプロジェクトである。環境課題に行動するため「開示、洞察、行動」の3システムを持つ。グローバル社会が環境影響を正しく把握し持続可能な発展を目指す目的の元運営されている。
気候難民
気候変動による干ばつや気象災害によって避難を余儀なくされる人々のこと。食料難、水不足、海面上昇により貧困国や元々リスクの高い地域に居住する人々が主に該当する。既に3000万人存在するとされ、2050年には2億人に膨らむと予想されている。国際的な人権保護対象として近年認識され始め取り組みが始まっている。
カーボンバジェット
地球温暖化による気温上昇防止を目的とした炭素排出量の上限のこと。2050年カーボンニュートラル実現までに残された二酸化炭素の排出量とも言える。パリ協定で掲げられた産業革命後の気温上昇に関する「1.5℃目標」達成のための目安。現状2030年までにカーボンバジェットを超えてしまう可能性が高いとされる。
循環型農業
従来の工業型農業のように農薬や化学肥料頼みではなく、肥料として廃棄物も併用して活用することで環境負荷を減らすことを目的とした次世代型の農業体系。 自然に近い形で土壌の生物多様性を守りながら生産性の両立を目的としており、持続可能な農業の観点から取り組みが進められている。
カーボンプライシング
CO2の排出量によって価格をつけ企業や家庭に金銭負担してもらうシステム。EUを中心に導入が進められており、企業を対象とした炭素税や排出量取引制度などがある。国内では導入が足踏み状態であり負担する側の付加価値などメリットの導入が課題となる。
COP21
各国が地球温暖化の対策を協議する締結国会議(Conference of Parties)の略称のことで、2015年にパリで159カ国が参加し21回目の開催となった。パリ協定では5年ごとに参加国にCO2削減目標の提出・更新の義務やある他先進国以外も参加国すべてが対象であることが明記された。米国が2017年に離脱するものの2020年に復帰している。
関連記事:「COP21とは?正式名称やパリ協定との関係、参加国一覧」
CSV
共通価値の創造(Creating Shared Value)の略称で、ハーバード大学教授マイケル・ポーター氏が提唱した考え方。各企業がビジネスを通して社会課題の解決に対応することで「社会価値」「経済価値」も生み出す方法である。
CSR
社会的責任(Corporate Social Responsiblity)の略称。企業の利益を考えるだけでなく、企業を支えているステークホルダー(地域社会・株主・顧客・従業員など)の要望に対し適切な意思決定をすること。