SDGsに関連する主な用語を紹介しています。
みなさんはいくつ知っていますか?ぜひ、辞書代わりにご活用ください。
「か」の用語一覧
カーボンニュートラル燃料
二酸化炭素と水素を合成してつくられる炭化水素化合物の集合体の燃料で、合成燃料とも呼ばれる。焼却時にはCO2が出るものの、産業からの排出や空気から回収されたCO2と、再エネ由来の水素を使用するため排出量実質ゼロを実現できるというもの。植物由来のバイオ燃料、廃油や植物油由来のSAFなどがある。広く普及するためには量産化体制の確立やコスト削減などの課題がある。
化石燃料
火力発電燃料、プラスチック原料、ガソリンなど広範囲で使用される動植物の化石の総称。代表的なものは石油、石炭、天然ガス。低コストでエネルギー抽出が可能、運搬や貯蔵がしやすい、ガソリンやアスファルトなど多くの有機化合物への汎用性が高いことから広く普及してきた。枯渇問題や二酸化炭素の排出の要因ともなるため世界では化石燃料から再生可能エネルギーへの転換が進む。
カーボンバジェット
地球温暖化による気温上昇防止を目的とした炭素排出量の上限のこと。2050年カーボンニュートラル実現までに残された二酸化炭素の排出量とも言える。パリ協定で掲げられた産業革命後の気温上昇に関する「1.5℃目標」達成のための目安。現状2030年までにカーボンバジェットを超えてしまう可能性が高いとされる。
海水農業
通常淡水で育てる農作物を海水で栽培可能にする農業。気候変動の影響により塩害、干ばつ被害にのる農地不足や淡水不足などの問題が深刻化している。地球上の97%を占める海水で農業することへ注目が集まり、海水に技術処理を施す方法や種自体の品種改良などにより研究・開発が進められている。
観光振興
観光業を通じて雇用創出・経済効果などによる地域振興を行うことや地域間格差をなくすこと。 少子高齢化による人口減少から、インバウンドなどの観光産業による地方経済活性化を「観光立国・地域活性化」として国が推進している。
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カーボンプライシング
CO2の排出量によって価格をつけ企業や家庭に金銭負担してもらうシステム。EUを中心に導入が進められており、企業を対象とした炭素税や排出量取引制度などがある。国内では導入が足踏み状態であり負担する側の付加価値などメリットの導入が課題となる。
カーボンフリー
CO2を含む温室効果ガスの排出量と吸収量がゼロとなること。化石燃料から脱却し太陽光、風力、水力などの再エネへ切り替えることで達成されるものである。差し引きにより排出量をゼロとするのではなく排出量自体をゼロとすることを目的としている。
カーボンオフセット
経済活動によって排出せざるを得ない温室効果ガスを温室効果ガス削減の投資や活動によって、排出量の一部またはすべてを埋め合わせする行為。地球温暖化対策に活用されている。個人などが植林や環境保護活動に参加・投資する方法と、企業間などではカーボンクレジットの方法により実施される。
カーボンクレジット
温室効果ガスの削減量・吸収量を企業間で売買する仕組み。資産化することにより企業間での取引を可能とし一部排出量の相殺が実現できる。 削減量を対象としたベースライン&クレジット制度、排出権を対象としたキャップ&トレード制度の2種類がある。
環境ラベル
製品や包装・サービスなどに環境負荷への取り組みを示したマーク。消費者がひと目で取捨選択することが特徴。マークの大分類は国及び第三者機関・事業者団体・地方公共団体であり具体的にはバイオマスマーク、エコマーク、再生紙使用マークなどが挙げられる。
カーボンリサイクル
排出されたCO2を回収・分離することで、炭素化合物として資源化し再利用すること。 リサイクル先はバイオ、セメント、化学、機械分野など。多様な分野・製品の生産が可能な上、CO2の実質的な排出量を抑えられるといった特徴がある。
慣行栽培
国内の多くの農作物に用いられている生産段階において化学肥料や農薬を使用した栽培方法で。戦後の食糧難解決のため開始され、害虫や除草を効率的に行うことで大量生産を可能とする。便宜上使用されている言葉であり、農作物により農薬や肥料の使用回数なども異なるため、観光栽培自体の明確な定義はない。